鋼製ボルト・小ねじの機械的性質(JIS B 1051-2000 抜粋)

2026/05/07

強度区分に対する機械的性質

機械的性質強度区分
3.64.64.85.65.86.88.89.8*210.912.9
呼びd≦16*1d>16*1
引張強さ Rm *3 *4
[N/mm2]
呼び300400 500 6008008009001,0001,200
最小3304004205005206008008309001,0401,220
硬さビッカース硬さ
HV
最小95120130155160190250255290320385
最大220*5250320335360380435
ブリネル硬さ
HB
最小90114124147152181238242276304366
最大209*5238304318342361414
ロックウェル硬さHRB最小526771798289-----
最大95.0*599.5-----
HRC最小------2223283239
最大-3234373944
表面硬さ HV0.3最大-*6
下降伏点 ReL *7
[N/mm2]
呼び180240320300400480-
最小190240340300420480-
0.2%耐力 Rp0.2 *8
[N/mm2]
呼び-6406407209001,080
最小-6406607209401,100
保証荷重応力応力比0.940.940.910.930.900.920.910.910.900.880.88
[N/mm2]180225310280380440580600650830970
破断伸び δ[%]最小2522-20--12121098
くさび引張強さ 引張強さの最小値より小さくてはならない
衝撃強さ[J]最小-25--3030252015
頭部打撃強さ 破壊してはならない
ねじ山の非脱炭部の高さ E最小-1/2H12/3H13/4H1
完全脱炭部の深さ G[mm]最大-0.015
  1. 強度区分 8.8 の鋼構造用ボルトに対しては、ねじの呼び径12mmで区分する。
  2. 強度区分 9.8 は、ねじの呼び径16mm 以下のものだけに適用する。
  3. 最小の引張強さは、呼び長さ 2.5d 以上のものに適用し、呼び長さ 2.5d 未満のもの又は引張試験ができないもの(例えば、特殊な頭部形状のもの)には、最小の硬さを適用する。
  4. 製品の状態で行う試験の引張荷重には、最小引張強さRm、minを基に計算した値を用いる。
  5. ボルト、ねじおよび植込みボルトのねじ部先端の硬さは、250HV、238HB又は99.5HRB以下とする。
  6. 強度区分8.8~12.9の製品の表面硬さは、内部の硬さよりも、ビッカーズ硬さHV0.3の値で30ポイントを超える差があってはならない。 ただし、強度区分10.9の製品の表面硬さは、390HVを超えてはならない 。
  7. 下降伏点 ReL の測定ができないものは、0.2%耐力 Rp0.2 による。強度区分 4.8、5.8 および 6.8 に対する ReL の値は、計算のためだけ のもので、試験のための値ではない。
  8. 強度区分の表し方に従う降伏応力比および最小の0.2%耐力 Rp0.2 は、削出試験片による試験に適用するものであって、製品そのもの による試験で、これらの値を求めようとすると製品の製造方法又はねじの呼び径の大きさなどが原因で、この値が変わることがある。
設定なし

H1および(E最小)の値

単位[mm]

ねじのピッチ P0.50.60.70.811.251.51.7522.533.54
H10.3070.3680.4290.4910.6130.7670.9201.0741.2271.5341.8402.1472.454
E
(最小)
強度区分8.8,9.80.1540.1840.2150.2450.3070.3840.4600.5370.6140.7670.9201.0741.227
10.90.2050.2450.2860.3270.4090.5110.6130.7160.8181.0231.2271.4311.636
12.90.2300.2760.3220.3680.4600.5750.6900.8060.9201.1511.3801.6101.841

六角穴付きボルトの機械的性質と最大締め付けトルク(強度区分10.9、12.9 並目ねじの場合)

参考

呼び
d
有効断面積
[mm2]
最小引張荷重
[N]
降伏荷重
[N]
保証荷重
[N]
許容最大軸力 F
[N]
(Tf max.) 最大締め付けトルク [N・m]
K=0.17 の時K=0.25 の時
10.912.910.912.910.912.910.912.910.912.910.912.9
M1.61.271,3201,5501,1901,3901,0501,2308329760.230.270.330.39
M22.072,1502,5301,9402,2701,7202,0101,3601,5900.460.540.680.80
M2.53.393,5304,1403,1703,7202,8103,2902,2202,6100.941.111.391.63
M35.035,2306,1404,7105,5204,1804,8803,3003,8701.681.972.472.90
M48.789,13010,7008,2209,6407,2908,5205,7506,7503.914.595.756.75
M514.214,80017,30013,30015,60011,80013,8009,30010,9007.919.2811.613.6
M620.120,90024,50018,80022,10016,70019,50013,20015,40013.415.819.823.2
M836.638,10044,60034,30040,20030,40035,50024,00028,10032.638.34856.3
M1058.060,30070,80054,30063,70048,10056,30038,00044,60064.675.895111
M1284.387,700103,00078,90092,60070,00081,80055,20064,800113132166194
M14115120,000140,000108,000126,00095,500112,00075,30088,400179210264309
M16157163,000192,000147,000172,000130,000152,000103,000121,000280328411483
M18192200,000234,000180,000211,000159,000186,000126,000148,000385452566664
M20245255,000299,000229,000269,000203,000238,000161,000188,000546640803942
M22303315,000370,000284,000333,000252,000294,000199,000233,0007428711,0901,280
M24353367,000431,000330,000388,000293,000342,000231,000271,0009441,1101,3901,630
M27459477,000560,000430,000504,000381,000445,000301,000353,0001,3801,6202,0302,380
M30561583,000684,000525,000616,000466,000544,000368,000431,0001,8702,2002,7603,230

K:トルク係数

備考

  • 上記表中の最小引張荷重および保証荷重は JIS B 1051:2000 による。
  • 降伏荷重 = 耐力(下降伏点)×有効断面積
  • 許容最大軸力≒ 0.7 ×降伏荷重、最大締め付けトルク(Tfmax)=トルク係数(K)×許容最大軸力(F)×呼び径(d)による算出数値である。
  • トルク係数 K=0.17の値 油潤滑、被締め付け材質SS400、被締め付け面仕上25S 程度、めねじ材質SS400、めねじ精度6g 又は2 級の場合
  • K=0.25 の値 電気亜鉛めっき、被締め付け材質SS400、被締め付け面仕上25S 程度、めねじ材質SCM、めねじ精度6g 又は2 級の場合
  • 参考 上記でめねじ材質がSS400 の場合にはK=0.35 の値になる。

推奨締め付けトルク (Tf)

  • 推奨締め付けトルク (Tf)は使用工具によって初期締め付け力のバラツキがあるため異なる。
  • 推奨締め付けトルク (Tf)=工具別数値×最大締め付けトルク (Tfmax)
    • 工具別数値
    • 1)手締めのとき  : 0.65 Tfmax.
    • 2)インパクトドライバー又は動力ドライバーのとき  : 0.75 Tfmax.
    • 3)トルクレンチ又はトルク制限付きレンチのとき  : 0.85 Tfmax.
    • 4)トルクレンチのとき  : 0.9  Tfmax.

注意 上記は参考値です。ご使用に当たっては JIS B 1083および1084などに基づき、適正締め付けトルクを求めてください。

その他の技術資料

↓以下の技術資料をPDFでまとめてダウンロード可能です。